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ヴォイド・シェイパ レビュー的な

こんばんは

今回、ほぼ文字だけです(´・ω・`)

先日ご紹介した森博嗣氏著の所謂「ヴォイド・シェイパ」シリーズですが

困ったことになりました。

シリーズではあるんですが、ナンバリングされてないので、一応の順番はあるものの、どこから読んでもいい。先を読んでから前に戻ってもいい。で、時間見つけては読んでるんですが。

4と5にあたる「フォグ・ハイダ」と「マインド・クァンチャ」が文庫化されていないッ!

単行本で買うと1冊1944円!これは高い!いや読みたいんなら買えよと言われそうですが、やはり高いッ!

そして、もうすぐ「スカル・ブレーカ」が読了してしまうッ

読了したくない!

IMG_1600_R.jpg

あ、ネタバレそうとう含みます






雰囲気を考えて、常語にてレビューいたします。

クライマックス、寺にて280人の軍勢に囲まれたシーンは鳥肌立ちまくり。しかもそれがおさまらないまま読み手を引き込んでゆく。

気持ちははやるが一字一字を大事に読ませ、そして繰り広げられる大殺戮。「キル・ビル」や「浪人街」なんてもんじゃない、これほどまでに激しく速く美しい剣戟は他に類を見ない。

「ヴォイド・シェイパ」ではやや淡白に見えたその物語ですが、導入としては当たり前の構成で、相変わらず人の姿形を形容する言葉は少ないものの、しっかりと伝わり想像させる文脈は実に見事。

主人公である「ゼン」が強さとはなにか、生きるとはなにかを考えながら旅をする。とにかく考える。考えて考えて考えまくって、そしていろんな人と出会い、知り、失い、そして歩いてゆく。

「ブラッド・スクーパ」ではタイトル通り掬うほどの血の中を歩く。その全てが禁忌に触れるかのように美しい。

想像できていた展開でもはっとさせられたり、とにかくページをめくる手が止まらない。

その展開も実に自然。無理やりな感じはまったくなく、確実に物語を追うことができる。



くろは時代小説、特に時代劇が苦手。だが、このシリーズはそれらとは違い、時代の説明も情勢の解説もまったくない。一人称で語られるためか、人名もすべてカタカナ表記である。名前は全て和名、時折相手のセリフにて漢字がでることもあるが、基本的にすべてカタカナ、なので忘れる・覚えられないということがない。

「ござる言葉」も少なく、ゼンは一切発しない。山育ちで世間をまったく知らないゼンが知らぬものに出会い、それが何かを聞いたりするシーンなどで笑えたりもする。


小説でゾクゾクするのは、久しぶりだ。1944円か。やはり買おうか。それだけの価値はあるかもしれない。


今年はいい年なのかもしれない。いい本にたくさん出会えた。




ではー

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